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[3] コリトル koritoru@r9.dion.ne.jp 2006 6/11(日) 18:00:41
「アイシング・その3」
<冷やした方がいいの?温めた方がいいの?>
よく質問されるのですが、一般的に受傷直後から数日間や触って熱感のある場合は炎症を抑える為に冷やした方が良く、肩こりなどの慢性的な痛みに関しては温めた方がいいとされています。ただどのケースにも当てはまるのではないので、必ず専門家に相談するようにして下さい。
アイシングは様々な場面で簡単に活用できる応急処置です。アイシングを普段の生活にもとりいれ、より快適な健康生活を送りましょう。
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[2] コリトル koritoru@r9.dion.ne.jp 2006 6/11(日) 18:00:12
「アイシング・その2」
<炎症反応について>
炎症反応とは、身体が自ら怪我を治したり、細菌などの外敵を退治する時に起こる現象で、腫れや痛み、発熱などの反応を総称したものです。
これは長期的な視点で見れば怪我や病気を治すために必要不可欠で、自然治癒力の根幹をなす生体反応です。
しかし、怪我をした直後に絞れば細胞の活動により怪我が広がってしまう恐れがあります。なので、炎症反応はできるだけ小さく抑えたほうがいいのです。
<様々な炎症反応に対するアイシングでの効果>
①腫れに対して
腫れは細胞液や血液が組織に染み出して患部周辺が膨らむ現象です。これは、アイシングをすることで、酸素・栄養分の必要量を減少させ、抑えることができます。
②発熱に対して
発熱は毛細血管が拡張して患部の温度が他の部位より高くなる現象です。これはアイシングで冷却することで効果を得られます。
同時に冷却効果とはべつに、冷却効果の反発反応も起こります。アイシングをすることで毛細血管が収縮し体温が下がります。体温が低下すると人間の生理的作用として体温を上げようとします。この時、アイシングをする前よりも毛細血管が拡張し、体温も上がります。これによって血液循環がよくなることで、酸素・栄養分の供給が増大し、患部の組織の修復が早くなるのです。
③痛みに対して
アイシングで患部を冷却すると一種の麻酔作用のように感覚が鈍くなります。なぜ感覚が鈍くなるのかは科学的には明確な理由は限定されていません。
ただし、アイシングをした後だと痛みが全体的に感じてしまうため、後で病院へ行ったときにどこが痛いのかはっきりしなくなってしまうので、最初に痛いところにマークをつけてからアイシングをしたほうがよいでしょう。
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[1] コリトル koritoru@r9.dion.ne.jp 2006 6/11(日) 17:58:05
「アイシング・その1」
応急処置に「R・I・C・E」療法というものがあります。
「Rest:患部の安静」「Icing:患部の冷却」「Compression:患部の圧迫」「Elevation:患部の挙上」の頭文字をとったものです。
今回はそのなかの冷却について取り上げてみたいと思います。
<アイシングとは?>
アイシングは怪我をした時などに身体に起こる炎症反応を小さく抑えるために患部を冷やす応急処置の一環です。
なぜアイシングで炎症反応を抑えることができるのでしょうか?
<アイシングの効果>
怪我をした時に一部の細胞が破壊されることで周りの細胞も酸素・栄養不足になり死滅の危機にさらされます。しかし、生物の細胞は冷却されると代謝レベルが落ちます。
つまり患部をアイシングすることでその患部の細胞の代謝レベルを下げ、細胞が必要とする酸素・栄養分の絶対量を減らすことによって、周囲の細胞を一時的に冷凍保存状態にして炎症反応を抑えることができるのです。
残念ながらアイシングにはすでに破壊されてしまった細胞に対しては、直接的な効果はありません。
ではなぜアイシングをするのでしょうか?
<アイシングの意義>
怪我をした時には怪我をした患部から、炎症反応によって周りの細胞も傷つけられてしまいます。しかし、前述したようにアイシングには炎症反応を抑える効果があります。
つまり、アイシングをしないで放置しておくと、怪我が大きく広がってしまうのです。その結果、治癒によけい時間がかかってしまいます。
ということで、アイシングは非常に効果的なのです。
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